ウバとウダプセラワを飲み比べました
かつて同じウバとして扱われた二つの紅茶には、渋みと旨味の現れ方に違いがありました。
セイロンティーの飲み比べを続けています。今回は、どちらもスリランカ中央山地の東側で生産されるウバとウダプセラワを比べました。
現在は別々の産地として区分されていますが、ウダプセラワはウバに隣接し、以前はウバの一部として扱われていた地域です。そのため、似たような味なのではないかと思っていました。
実際に飲んでみると、どちらも自己主張の強い紅茶でした。しかし、その強さの現れ方には、はっきりとした違いがありました。
香りと渋みが鋭いウバ
ウバは、口に含んだ瞬間から渋みが強く現れました。
香りにも鋭さがあり、味わいが前へ突き抜けてくるような印象です。後味は比較的すっきりとしており、強い渋みと香りを残しながら切れていきます。
ストレートでは、この鋭さがウバらしさとしてよく分かります。一方で、ミルクを加えて渋みを丸めても、もともとの香りと力強さは十分に残りそうです。
渋みのあとに旨味が来るウダプセラワ
ウダプセラワは、ウバよりも濃い水色をしていました。
渋みもありますが、ウバほど鋭くはありません。最も印象に残ったのは、渋みを感じたあとから、強い旨味がガツンと来ることです。
ウバが最初の香りと渋みで主張するのに対して、ウダプセラワは飲み込むまでの間に味の厚みが増していきます。渋みが引いたあとにも旨味が残り、見た目の水色どおり、飲み応えのある紅茶でした。
ウバより穏やかな紅茶を想像していましたが、自己主張の強さでは負けていません。鋭さではなく、旨味と余韻によって存在感を示す紅茶でした。
同じ系統でも強さの現れ方が違う
ウバとウダプセラワには、香味が強く、ストレートでも明確な個性を感じられるという共通点がありました。
ただし、ウバは香りと渋みが先に立ち、ウダプセラワは渋みのあとから旨味と厚みが現れます。
簡単に整理するなら、ウバは前半が強く、ウダプセラワは後半が強い紅茶です。
かつて同じウバとして扱われていたことにも納得できる一方で、並べて飲むと、現在は別の産地として区分されている理由も味から理解できました。
セイロンティー7産地を飲み終えて
今回のウバとウダプセラワで、セイロンティーの7産地を一通り飲み終えました。
飲み比べる前は、セイロンティーには軽く、香りを楽しむストレート向きの紅茶が多いという印象を持っていました。しかし、実際には渋み、コク、旨味が強く、ミルクを加えても個性を失わなさそうな紅茶が多くあります。
特にルフナ、サバラガムワ、ウバ、ウダプセラワは、それぞれ方向性こそ違いますが、ミルクに負けないだけの強さを持っていました。
産地名と一般的な特徴を覚えるだけでは分からなかった違いが、実際に飲むことで少しずつ見えてきました。次は残っている茶葉にレモンやミルクを加え、ストレートとは異なる味わいも確かめてみます。