単身で中古戸建てを買う、内見から売買契約まで
日当たりはよいが狭い中古戸建て。それでも、どうしてもこの家が欲しい。値引きを求めない代わりに手付金を100万円にしてもらい、購入申込から売買契約へ進みました。
2025年、40歳で杉並区の中古戸建てを購入しました。単身・単独名義で、親からの資金援助はありません。
前回の記事では、住宅購入を考えた理由と、住宅ローンを含めたキャッシュフローの試算について書きました。今回は実務編の第1回として、物件への問い合わせから内見、購入申込、売買契約までを振り返ります。
これは住宅購入の一般的な手順を解説する記事ではありません。単身で中古戸建てを購入したとき、実際に何が起き、どう判断したかを時系列でまとめたものです。
問い合わせから入居までのタイムライン
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2月7日(金) | 杉並区の中古戸建てに問い合わせ |
| 2月15日(土) | 最初の物件を内見 |
| 2月17日(月) | 比較のため新築戸建て2軒を内見 |
| 2月18日(火) | 最初の中古戸建てに購入申込 |
| 2月20日(木) | 三菱UFJ銀行の住宅ローン事前審査が承認 |
| 2月24日(祝) | 売買契約を締結し、手付金100万円を支払う |
| 2月27日(木) | 三菱UFJ銀行の一般団信が否決 |
| 3月5日(水) | みずほ銀行の団信審査で加入可 |
| 3月6日(木) | みずほ銀行の住宅ローン本審査が開始 |
| 3月13日(木) | 住宅ローンが正式承認 |
| 3月23日(日) | 引き渡し前の現地確認とリフォームの打ち合わせ |
| 4月9日(水) | 住宅ローンの金銭消費貸借契約を締結 |
| 4月24日(木) | 融資実行、残代金決済、所有権移転、抵当権設定、物件引き渡し |
| 5月11日(日) | リフォーム完了 |
| 5月12日(月) | 引っ越し、入居 |
問い合わせから入居までは約3か月でした。今回は、このうち売買契約までと、その後に起きた団信否決について書きます。
中古1軒と新築2軒を内見する
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2月7日(金) | 杉並区の中古戸建てに問い合わせ |
| 2月15日(土) | 最初の物件を内見 |
| 2月17日(月) | 比較のため新築戸建て2軒を内見 |
1軒目:日当たりはよいが狭い
2月7日に問い合わせた中古戸建てを、2月15日に内見しました。
売主が自ら内見に立ち会ってくれて、狭くても明るくする工夫や特注のベランダ柵、わざわざ個人輸入したガス台のタイルなど、建てるにあたってこだわった点を紹介してもらいました。築6年ほどでしたが傷んでいる設備はなく、そのまますぐにでも住める状態でした。
日当たりのよい小さな家でした。実際に中へ入るとやはり狭く、狭い土地に無理矢理建てられていることもあり、間取りにもややクセがありました。
このため、その場ではすぐに決めず、比較のために似たようなほかの物件も見ることにしました。
2軒目:天井が低い
2月17日には、別の杉並区の物件を内見しました。こちらは建設途中の新築戸建てでした。駅からの距離も近く、ルーフバルコニーがついている点もよかったのですが、そのルーフバルコニーへ至る階段の天井が低く、何度も頭をぶつけました。この階段以外も全体的に天井が狭く、圧迫感を感じました。
また、外に軽自動車が余裕で置けるくらいのスペースがあったものの、中途半端な位置に電柱が建っており、庭にしようにも日当たりが悪く、このスペースは一体何に使うのだろうと疑問を抱かざるを得ませんでした。
3軒目:広々しているが寒い
同日、似た間取りの世田谷区の物件も内見しました。こちらも新築戸建てですが、半年くらい売れずに残っていました。面積のわりに広く見える間取りで、第一印象はよかったのですが、北向きだったためにとても寒く、ここに住み続けることがイメージできませんでした。
ちなみにこの家は職場まで2駅ほどで、寒いという欠点さえなければここが最有力でした。
1軒目に戻る
最初の中古戸建てにも、狭いという欠点があります。それでも新築2軒を見たあと、気になり続けたのは最初の家でした。条件を並べた結果、消去法で選んだわけではありません。欠点を受け入れてでも、どうしてもこの家が欲しいと思いました。
新築であれば、同じ地域に似た間取りや仕様の物件が見つかるかもしれません。しかし、中古住宅は立地、建物、日当たり、庭まで一軒ずつ違います。この家の代わりになる同じ物件はありません。
条件のよい家を探す段階から、この家を買うために条件を整える段階へ移りました。
値引きなし、手付金100万円で申し込む
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2月18日(火) | 最初の中古戸建てに購入申込 |
最初に内見した中古戸建てへ購入申込を出しました。
ここで問題になったのが手付金です。手付金は売買価格の5~10%程度と一般にいわれますが、今回、不動産会社の担当者からは最低でも150万~200万円を用意してほしいといわれました。しかし、ちょうど家電の買い替えなどの出費が重なり、現金預金の持ち合わせが十分にありませんでした。
それでも、この家を諦めるつもりはありません。そこで、売買価格の値引きを求めない代わりに、手付金を100万円まで減らしてもらえないかと交渉しました。
売買代金が安くなるわけではありませんが、契約時に支払う金額を抑えられれば購入手続きを進められます。中古住宅の個別取引だったからこそ相談できた条件でした。私にとっては、値引きを受けることより、この家を購入できる条件を整えることの方が重要でした。
売主が条件を受け入れ、値引きなし、手付金100万円で購入申込を出しました。購入申込は売買契約そのものではなく、購入の意思と希望条件を売主へ示すものです。この時点では、まだ家を買えたわけではありません。
事前審査を経て売買契約を結ぶ
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2月20日(木) | 三菱UFJ銀行の住宅ローン事前審査が承認 |
| 2月24日(祝) | 売買契約を締結し、手付金100万円を支払う |
購入申込から2日後、三菱UFJ銀行の住宅ローン事前審査が承認されました。
その4日後に売買契約を締結し、交渉したとおり100万円の手付金を支払いました。購入申込とは違い、ここで売主と買主の間に売買契約が成立します。
どうしても欲しかった家ですが、契約を結んだ時点では住宅ローンの融資が確定していません。事前審査に通っていても、団体信用生命保険と住宅ローンの本審査が残っています。
現金で買うわけではない以上、売買契約を結んだあとに住宅ローンを借りられない可能性も考えなければなりません。
住宅ローン特約が付いていた
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2月24日(祝) | 住宅ローン特約付きの売買契約を締結 |
| 2月27日(木) | 三菱UFJ銀行の一般団信が否決 |
今回の売買契約には、住宅ローン特約が付いていました。
住宅ローン特約は、予定していた融資を受けられなかった場合に、一定の条件のもとで売買契約を解除できるようにするものです。適用される金融機関、審査や解除の期限などは契約によって異なります。住宅ローンが通らなければ、いつでも自由に撤回できるというものではありません。
私は2月20日に事前審査の承認を得ていたため、このまま本審査へ進むものと思っていました。
しかし、売買契約から3日後、三菱UFJ銀行の一般団信が持病を理由に否決されました。事前審査には通ったのに、その先へ進めなくなりました。
ワイド団信で再審査を受ける一方、別の銀行では団信だけを先に審査してもらうことになります。住宅ローン特約を使わず、この家の購入を続けられるのか。次回は、団信の否決から銀行を切り替え、住宅ローンの正式承認を得るまでをまとめます。